監禁少女
顔を伏せた状態でそう言う彼女。


「え、いいの?」


あたしはわざとらしくそう聞いた。


彼女は頷く。


「じゃあ、遠慮なく」


あたしはそう言い、靴をはいたまま彼女の背中に自分の両足を乗せた。


彼女の体が小刻みに震えている。


歯を食いしばっている横顔がとても可愛そうだ。


だけどあたしが強要したワケじゃない。


「あんたってまるで奴隷みたいだね」


あたしがそう言うと、また笑い声が沸き起こったのだった。
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