ジンクス
「顔色が悪いみたいね。貧血?」


「そうかもしれません」


先生の足元にはあたしの鞄がある。


無意識の内に先生から視線を外してしまう。


「1時間目はゆっくり休んで、2時間目から出られるようなら授業に出席しなさいね」


「はい」


素直に頷くと、先生は薄いカーテンを引いて業務へと向かったのだった。
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