ジンクス
友達相手でも、恋の話をするときは照れてしまう。


杏と花梨はあたしを見つめて、その後お互いに目を見交わせた。


「な、なによ」


そう言いながらも、頬が熱くなっているのが自分でもよくわかった。


すると杏と花梨は同時にプッと笑い出したのだ。


「な、なにがおかしいの!?」


笑われたことによって更に顔が熱くなる。


きっと真っ赤になっていることだろう。


「ごめんごめん。でもナツミ、ようやく恋愛する気になったの?」


花梨にそう言われてあたしはグッと返事に詰まってしまった。
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