幼なじみとの恋は波乱で。(仮)
Prologue
「----……おめでとうございます」









俺の性格は、良くない。


むしろ、悪いくらいだ。



なのに、いつも俺の隣にいてくれた。



本当に、ありがとう。





…………………。





晴翔(はると)。



俺は、今でもお前が

違う人を好きになってたら、って思ってる。



嫉妬だ、最低だな。



最低、というより、

こんなところで披露するとか、

俺もバカだよな。



もう俺は吹っ切れたから、

吹っ切るから…。



安心しろ。



安心するだけじゃダメだぞ?



ちゃんと、ちゃんと----。



「----……許さねぇからな」





…………………。





桃果(ももか)。



お前には、ほんと感謝してる。



感謝してもしきれねぇくらいに。



桃果は、何があろうと俺の側にいてくれて、

見捨てたりなんかしなくて……。



お前と一緒にいれた時間は、

とても幸せなものだったよ?



俺の人生の中に、君がいてくれてよかった。



「----……になれよ」




…………………。





俺の、最高の幼馴染へ。



俺に “君” という、

“最高のプレゼント” をくれて、

ありがとう。



今度は、俺がそのプレゼントの

お返しをする番です。



え?



中身が何か知りたいって?



それはな----……
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