あいしてる。
次の日。


僕はチィを抱いて
神社に行った。



のきしたに
チィを入れると


「ニャー」と鳴きながら
すぐに出てきて
僕の足にすりよった。




「ここがチィの居場所なんだ」



そう言って
チィをのきしたに押し込む。



でもチィは
すぐに出てきて
僕にすりよってくる。






「ニャー」


後ろから鳴き声が聞こえた。




振り向くとネコがいた。


ネコはチィに気づき
チィにかけよった。


そしてチィを
ペロペロなめた。




チィはうれしそうに
喉を鳴らして
ネコといっしょに
のきしたに入って行った。




僕のことなんて、
見向きもせずに――。



僕の目から
次から次へと涙があふれて
止まらなかった。







――あいしてたのに。


あいしていたから、
手放した。
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