毒舌社長は甘い秘密を隠す
「なぁ、アルパ」
「フーン」
十一月、月曜の夜。
帰宅する前にアルパカたちの顔を見に来た。
「お前のご主人、秘書の子と付き合ってるってさ」
「フフーン……フフーン」
お、今日はよくしゃべるな。
もしかして、アルパは知ってたのか?
「いつから付き合ってたのか、知ってる?」
「…………」
そう問いかけると、アルパは俺の手を離れて、他のアルパカたちと群れてしまった。
無視かよ。
ご主人様の秘密は、なにがあっても守るのか。
「それとさ、春からは俺がお前のご主人様だからな?」
って、アルパカに言葉が通じるわけないか……。
俺もいつか、社長として彼を超えられるようになりたいんだけど……。
まずは、アルパカを手懐けることからかもしれない。
―fin―


