桔梗の華 ~途中公開~

桔梗と土地神


事の説明をある程度した後
私たちは土地神の力を奪った男を探すために
とりあえず暗いからってことで宿に戻った。


「桔梗、確かに土地神は名前の由来を知ろって言ったんだろ?」


蘭丸達は床について私と神威は
外の月明かりを見ながら座っていた



「え、あ、うん…私の名前って花から来てるんだと思ってた。昔ママに聞いたことある気がするんだけど思い出せなくて。」

「柏埜山にその答えがあるかもしれないって事なのか?」

「その可能性は高いよね。その前におじいちゃんの力を奪ったやつが妖怪なのか、何のために力を奪ったのか気になる。」

「もしかしたら…」

「えぇ、闇雲が関わってるかもしれないわ」


闇雲は力をつけようといろんな所に
手を伸ばしている…きっとこの勾玉を奪いに

胸元にぶら下がる勾玉を見つめる
キラっと金色に反射する勾玉

この玉には妖刀が封じ込められてるんだよね
それなのに妖気どころか暖かい気が伝わる。


不機嫌な勾玉
でもこの玉がこの世に不吉を齎す


私はなんのためにここに来て
いま自分にどんな力が眠ってるのか
私自身が分からなくなった……


まま、じいちゃん、兄貴、


今なにしてるのかな…



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