桔梗の華 ~途中公開~
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「さて…土地神は男はまだこの辺りにいるって言ってたんだよな?」
「うん。もしかしたら私、そのおじいちゃんの力の霊力感じ取れるかもしれない。」
明朝になり私たちは早速土地神の力を奪った
何者かを探すためにもう一度祠の前へと来た
「桔梗ちゃんにしか土地神の結界に入れなかったし、やっぱり巫女の力かな?」
蘭丸の言った事にみんな納得した顔をしていた。祠の光が私にしか見えなかったのはきっと私の力?それにあの光はおじいちゃんの微かな霊力だと思う。
「どうじゃ?土地神の力は感じ取れてるのか?」
帆が蘭丸の肩からひょこっと顔を出す
「うーん…微かだけど。あっちかな」
私が指指した方向はこの山の山頂
祠の前にいる私たちから少し離れたとこ
でもおかしい…
おじいちゃんの力は確かに感じるけど
妖気も少し感じる。
「よしっ!じゃあ行くぜ!」
「あ!まって!」
神威の張り切った言葉を遮るように止めた
「なんかおかしいのよ」
「おかしい?何がだよ!すぐ近くにいんだろ?」
「うーん…」
「ハッキリしねーやつだなー、なんだよ?」
考えたように答える桔梗に
苛立った神威
「なんか、妖気を感じるんだけど私が感じてきた妖気と違うのよ」
「違うって?」
凛丸が私の隣に来て不思議な顔をする
「うん…なんか作られたかんじってゆうか。普通だと邪念が感じるでしょ?でもこの妖気はなにも感じない、なんか自分の意思がないってゆうか。」
「行ってみねーと分かんねーだろ!」
確かに神威という通りかもしれない
でも私はやっぱりまだ怖い
胸に光る勾玉を見つめ「うん」と決心した