iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
仁のキスを味わうように目を瞑ると自分の胸の高鳴りが聞こえた。

そして目を瞑ったことでだんだん感覚が研ぎ澄まされていくのか、仁から漏れる吐息、絡み合う舌の音が私をさらに敏感にさせていく。

体が熱くて、頭の芯が溶けるような感覚。

力が入らなくなる体を支えるために、私は目の前の仁のスーツをギュッと掴んだ。


もっと欲しい……。


そう感じた瞬間、唇から柔らかい感触が消えた。


「莉緒」


瞼をゆっくりと持ち上げると、私の名前を呟きながら優しい笑顔を見せている仁。


何で離れるの?

私の心は寂しいという感情が心にドッと押し寄せてきているのに。

私は仁のキスをもっと味わいたいのに。
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