iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
「莉緒」

玄関の扉がパタンと閉まると同時に、私の手を引いていた仁が私を呼んだ。
繋がれていた手を見ていた私は名前を呼ばれて顔を上げると、仁に突然顎を掴まれた。

「え――」

驚いて口から出た言葉はすぐに掻き消される。

仁が私の口を塞いだから。

靴も脱がずに、電気をつけることも無く。

体がすぐに反応して一瞬でカッと熱くなる。

「んっ」

噛みつくような仁のキスは次第に丁寧になっていく。

そしてゆっくりと私の舌を捉えるように絡ませる。


また、涙が出そう……。

私、ずっと仁にキスして欲しかったのかな。
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