iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
「良かった……」

そう言って私の手を握る仁の手は僅かに震えている。

でも私はその震えの理由がわからない。

仁は笑顔だが、少し不安げな表情で私を見ている。
瞳からは涙が溢れそうなくらい水の膜が張っているようにも見える。

その表情に心配になって私は仁の頬に手を伸ばして触れると、上から仁の手が重なるように置かれた。

「仁?震えてるよ?それよりここ、何処……?」

天井が見覚えが無い場所で仁に訊いた。

「此所は病院」

「病院?」

何で、病院?

「莉緒は麻耶を助けて一緒に階段から落ちたんだ」


麻耶……階段……


そうだ!
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