【BL】お前を抱きたい
そんな時に、さらに追い討ちが掛かった。
「……ん」
「……っ!?」
急に高宮さんの手が、俺の服の中に入ってきたのだ。
高宮さんの手は俺の上半身を無駄なく触り、終いにはベルトまで外そうとしてきた。
「ちょっ…、高宮さんっ」
俺は高宮さんの腕を掴む。
中谷さんは暫く黙って見ていたが、まるで全てを察したように、静かに口を開いた。
「……そうか。だから高宮の事ばかり気にしていたんだね」
少し皮肉っぽくもあり、少し悲しみも感じられる口調で。
「…えっと」
俺は中谷さんに掛けるべき言葉を探したが、それを見つける前に彼が口を開く。