【BL】お前を抱きたい



その言葉が言い終わってすぐに、彼のモノが完全に俺の中に入る。



「…んあっ!…うっ…」



苦しさのあまり悶える俺を彼は優しく抱き締めた。



「……っ」



抱き締めてくれる事自体はとても嬉しいのだが、彼が俺を抱くために身体を曲げたので、俺と彼を繋いでいる境がさらにキツくなり、痛みが強まる。



「……んっ…」



暫く時間が経つと痛みは大分消えていた。



「…動かすぞ」



静かな空間の中で彼の発した言葉が静かに響く。


俺は頷いた。

彼は優しく、それでも必死に腰を動かした。



「…ふっ…あっ…!」



俺の声が漏れる度に少し動きを弱めてくれる。




………なんでそんなに優しいんですか?




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