ニセカレ


彼は、同期の中で一番仕事ができ、なおかつ整った顔をしているのでモテモテな人気者。

性格は、無愛想で、俺様なやつ。

私はひそかに彼に対して怖いイメージを持っていた。


だから、そんな彼に醜い姿を見られるなんて…


「なにしてんの、坂下。」


「なにもしてないです、失礼します。」


私は、早くこの場を去りたい、その思いで急いで立ち上がろうとすると


篠山君が私の腕をつかんで抱き寄せた。



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