ひとりぼっち

―2―

『…寒い』


一人で立つその場所は、さっき以上に寒さを感じた。

加奈も来ない。

愛歌は知らない…


『あんな奴ダイッキライ……』


椿沙は誰にも聞こえないように言った。

すると前方から先輩らしき人達が近づいてくる。


やだ…
怖いな…


椿沙は少し後退り。

しかし先輩達の足は止まらない。

学ランを着ている。

浅く履いたズボンに、学ランの裾から白いシャツが見える。

髪はワックスで整えられ、かなり明るめだ。

その先輩達を見る人は皆“ヤンキー”と呼ぶ。
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