変わる想いを貴方に捧げる

···エスコート


記念式典が終わり
ドイツのホテルも
凄い賑わいを見せていた。

その場に
李総帥が現れた。

それは、和真も蒼真も
びっくりした。
まったく知らされていなかったから。

李総帥が中国から出ることが
ここ十年程なかったので
マスコミも大騒ぎとなった。

特別スィートルームは、
宿泊には使用していなかったので
曾祖父様には、そちらに宿泊して
頂くことにした。

良き宣伝となったのは事実だ。

曾祖父様は、スィートルームに入り
寛いでいた。

すると
和真から、直ぐにお礼の連絡がきて
王が受けた。

それにしても、
和真らしい良いホテルだ。
この国の国民から大絶賛されている。

わしの後継者に持ってこいの人間なんだが
実に惜しい。

日本では、
パーティーが始まり
華やかな会場となった。

そこに曾祖父様より
「わしの来客が見える、頼むぞ。」
と、直接連絡が入った。

和真は、
「畏まりました。」
と、お受けした。

調度・・・
晶と晶の彼の長野さん。
その後ろから
拓真が女性を伴って入ってきた。

場内がざわついていた。

『どちらのお方かしら?』
『とてもお綺麗な方?』

晶は、背は低いがスタイルは良く
モデル体型の上
美形ときている。

鈴音は、顔立ちが整っているから
化粧ひとつ変えただけで
息をのむほどの女性になる。

『こちらは、また‥‥‥』
『‥‥‥‥‥』
回りのざわつきをよそに


拓真が鈴音の耳元に口を寄せ
「お前は、とても綺麗だ。
   胸を張って歩けば良い。」
と、言うと
鈴音は、顔を真っ赤にしながら
「なっ、どうせ孫にも衣装と
いうのでしょ。
拓真さんの意地悪。」
と、拓真を見上げていうと
「クスクスっ、そうかもな
さあ、中に入るぞ。
迷子になるなよ。」
と、言って

自分の腕に鈴音の手を置き
エスコートして
会場へ入る・・・
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