変わる想いを貴方に捧げる

···浅野 和真と生きて行きたい


「病院で寝てるところは
お見かけしましたが
これは、これは。」
と、弦がいうと
「本当に。
玄関で、声が出なかったわ。」
と、由奈。

そんな二人の会話を
鈴音はクスクス笑いながら
聞いていたが‥‥‥

和真は、
「この度は、
本当に申し訳ございませんでした。
鈴音さんに沢山辛い思いや
怖い思いをさせてしまったことを
深く反省しております。
その上、お父様やお母様にも
不快な思いをさせてしまいまして
お詫びの言葉もありません。

私の仕事がら、
今後も鈴音さんには、
辛い思いをさせてしまう
事があるかもしれません。
ですが、私は今もこれから先も
鈴音さん以外の女性を愛することも
妻として私の元にいて欲しいと
思うこともありません。
どうか、鈴音さんを
私の妻として迎えることを
お許し頂けませんでしょうか?」
と、頭を下げる和真。

目を瞑り考える弦・・

鈴音は
「お父さんやママに
心配ばかりかけてしまいましたが
私は、和真さんと生きていきたい。
和真さんの世界が
どんな世界なのか
まったくわかっていないけど
ASANOの社長である和真さんではなく
浅野 和真と生きていきたいの。
お願いします。」
と、頭を下げた。

すると・・弦は・・
< 112 / 131 >

この作品をシェア

pagetop