変わる想いを貴方に捧げる

···誰かに触らせるなんてあり得ない


それからは、四人で少し遅い夕飯を
食べて、弦と和真は飲んでいた。

和真は、自分の父親とは
こんな風に話をしたことが
なかったから、凄く楽しいし
やはり先生だからなのか
弦自身のもっているものなのか
話しが上手くて、内容も勉強になる。

由奈も鈴音も楽しそうに
二人の会話を聞いていた。

鈴音は、この時
話しの流れから
初めて、空港での出来事を聞いた。

刺されいたのに
私を誰にも触らせたくなくて
抱きしめ、抱き上げて‥‥くれて‥
それなのに、私は‥‥
和真さんを疑って
「‥‥ごめんなさい‥‥
‥‥でも、もう私で無理しないで。」
と、お願いする鈴音に
「鈴音。
自分の大切な妻を
俺が誰かに触らせるとでも
ない。絶対にあり得ない。」
と、言われて
湯気がでるほど赤くなる。

弦や由奈もこれには
びっくりしていた。

それから四人で話をして
和真は、蒼真に迎えられて
帰って行った。
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