変わる想いを貴方に捧げる

···変わらない想いをあなたに


その後
受付の人達で
得意な語学を持つ人が講師になり
勉強会を開き
受付の語学力は上がったみたいだった。

それに、社長の奥さまの配慮だと
風の噂が流れて
鈴音の美しさ、優しさから
社長に手を出すような人もなく。
会社でも、鈴音は一目おかれていた。

あれから、和真さんの
女性に興味がないのは
本当なんだと、何度も知らされた。

それに、お父さんとの約束通り
女性だけが出席するパーティーや
会合には出席せずに
蒼真さんや風間さんが行っていた。

和真は、大事な会のみ出席すると
言う形になっていた。

鈴音は、
「申し訳ありません。」
と、何度も言ったが
「お義父さんとの約束は絶対だから。」
と、それに
「俺でなくても、なんら問題ない。」
と、言った。


それから、二子が産まれた。

彼女は、和真によって彩音(あのん)と
名付けられた。

彩音は、悠真が大好きで
悠真も彩音をとても可愛がっていた。

鈴音は、毎日・・毎日‥‥
幸せを噛み締めていた。

つらく泣いたこともあった。
どうして、自分の恋愛は片道なのだろうと
思い悩むこともあった。

両親にも沢山心配させてしまった。


なんども、和真を諦めようとした。

そんな私の心を引戻し、
もう一度・・あなたにむけさせる。

そんなあなたに、
  この思いを捧げます。


「この先も変わらない

    想いをあなたに

      ・・和真さん‥

 ·····心からあなたを‥愛しています。」




               終り
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