変わる想いを貴方に捧げる

···トラブル


和真さんが出国して一週間後に
蒼真さんは帰国した。

その間、晶さんや拓真さんが
一緒に食事してくれたり
送ってくれたり·····

拓真さん、初めは怖かったけど
少しずつ話してくれるようになって
嬉しかった。

ママに
先日、由季斗がクリニックに
来た事を話すと
「守ってくれる人達が
いるなら帰宅を少し伸ばしたら」
と、言われた。
お父さんは、少し寂しげだったが·····

私も和真さんが帰国してから
自宅に帰ろうと・・
なぜ·····だか·····
和真さんの帰りを待ちたかった。

そんな中
和真さんの帰国する日が決まった。

その日を楽しみにしている自分に
いささか、びっくりしていると

晶さんが
「鈴音。和真兄さんが乗っていた
飛行機にトラブルがあって
おじいちゃんのプライベートジェットで
日本に向かってるって
空港に行くよ。」
「‥‥‥かず‥‥ま‥さんっ·····」
と、倒れそうになるのを秀斗先生が
支えてくれて
「鈴音っ、しっかりしなさい!!」
と、晶さんに言われて
「‥‥は···いっ‥‥」
「行くよ。」
「はいっ。」
と、涙を拭きながら
晶さんについていく。

クリニックに
蒼真さんが迎えに来てくれて
一緒に空港へと向かった。
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