変わる想いを貴方に捧げる

···お前だけだ


空港に着き待っているが
時間になっても
和真さんは現れなくて
鈴音は、心配でたまらなかった

一時間遅れで到着したと
蒼真さんに連絡がはいった。

到着ロビーで待っていると
車椅子に乗った和真さんが
現れて
「「兄さん!兄貴!」」
と、晶さんと蒼真さんが
そばに行くと
「心配かけたな。」
と、和真さんが答える。

和真さんの車椅子を押している
男性が蒼真さんと話をしていた。

すると、晶さんが
「鈴音おいで!!」
と、言ってくれるが
足が前に出なくて
涙だけが流れている。

すると、和真が車椅子から
立ちあがり
足を引きながら
鈴音の元へ·····

「「「兄さん、兄貴、社長!!!」」」
と、三人が叫ぶが···

和真は、鈴音の元に着いて
鈴音を抱き締めた。
「本当に鈴音だけだな。
俺を動かせるのは。
心配してくれたのか?」
と、言われて
鈴音は、何度も頷いた。
 
それから・・・

「‥‥おか···えり‥‥なさいっ‥‥」
「ああ、ただいま」
「社長、お座りください。」
「ああ。鈴音、こいつが秘書の風間だ。」
と、言われて鈴音は、コクンと頷いて
「あのっ‥あのっ‥和真さん···が‥‥
お世話に‥‥なりま‥したっ‥」
と、いうと
「あっ、いえ
私、社長秘書の風間 涼(かざま りょう)
と、申します。」
「‥‥かい‥どうっ‥りお‥ん‥ですっ。」
鈴音は、和真をそっと
車椅子に座らせてから
和真の手を握った。

晶も蒼真も風間も
話は聞いてはいたが
ただ、ただ、びっくりしていた。
あの和真が・・・と。

和真は、そのまま病院へ。

検査の為と左足首を痛めている
為に2、3日入院することになった。
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