変わる想いを貴方に捧げる

···謝罪


クリニックが終わり
晶さんと別れて歩いていると
「鈴音!!」
と、呼ばれて振り向くと
「‥‥由季斗‥‥」
と、あっと思い小走りになると
「鈴音っ、何もしない。
ただ、謝りたいだけだ。」
と、言われた 由季斗の声で
振り替える・・・と
今までと違う由季斗がいた。
「鈴音、急にごめんな。
ただ、話しを聞いて欲しいだけなんだ。」
と、真剣に言う由季斗に
「うん、わかった。」
と、答えると
由季斗は、ホッとした顔をした。

鈴音は、由季斗と近くのカフェに
入り話をした。

由季斗は、椅子に腰かける前に・・
「鈴音、本当にすまなかった。
俺、調子に乗っていたんだ
きっと。
そんな器の人間でもないのに。
鈴音にも伊野さんにも
本当に申し訳ない事をしたと
思っている。」
と、頭を下げた。

頭を下げる由季斗に
鈴音は、
「由季斗、頭を上げて座って。

私はね。人の気持ちは、
変わることもあると思うの
だから、絢ねえを好きになったら
言って欲しかった。
二人に騙されていたことが
ショックだったの。」
と、言うと
「ああ。そうだよな。
俺は、そんな常識的なことさえ
わかってなかったんだ。
だから鈴音の
お父さん、お母さんからも
呆れられる事になって。」
と、頭を下げる・・´由季斗に
「由季斗、もういいよ。
由季斗、私達は、
ここで、きちんと終わりにしよう。」
「ああ、わかった。
本当に申し訳なかった。」
「由季斗、今までありがとう。」
と、話して
「由季斗、絢ねえとどうなってるの?
絢ねえが、沖縄に転勤したと聞いたけど。
由季斗も一緒かと思っていた。」
と、伝えると
由季斗は、私に前に合いに来た日の事を
話してくれた。
「どうして、そんな事をしたの?
なぜ、絢ねえを大事にしなかったの?」
と、責める私に
「自分でも本当に情けないけど。
自分の行動や言動が
理解できないんだ。」
と、由季斗は苦しげな顔をしていった。

その後、由季斗は、
「あれから一度も伊野さんと
連絡とっていない。
いや、とれないんだ」
と、言った。
私が、
「無理にでも合いに行くべきだよ。」
と、強く言うと
「ありがとう。
だが、最初に鈴音にきちんと
謝ってからでないと
いけないと思ったんだ。」
と、言うから
「まったく、そんなことには
誠実なんだから。
前に言ってくれていたら・・」
「ほんとだよね。
良い年して、なにやってんだろうな。
本当に自分が情けない。」
と、言い。

その後からは、
近々、由季斗は沖縄に行って
きちんと絢ねえと話してくると
言っていた。

それに、あの時
一緒にいた和真さんの
事を聞かれたから
「今、お付き合いしているの」
と、言うと
「鈴音、騙されているんじゃないよな?」
と、由季斗は心配してくれていたが
「大丈夫だよ、とても大切にして
もらっているの」
と、答えると
少しホッとした顔をしてくれた。
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