変わる想いを貴方に捧げる

···家族で食事


蒼真···

今朝、母から急に連絡が入り
「今日、私の国からお客様が
見えるから全員そろって
食事をするから、そのつもりで。」
と、言われ
場所と時間が知らされた。

親父は、浅野組としては動かずに
「母の旦那として出席する」
と、言われた。

晶にも連絡すると
ぶつぶつ言っていたが
「わかった。」
と、言った。

兄にも伝えたが
兄は、何もいわなかった。


和真は、蒼真からの話を聞いて
あまり気分が良くなかったが
母方の家が
絡んでいるのなら致し方ない。

取り急ぎ、鈴音に連絡した。
「すまない。急に母から呼ばれて
親父を含めて食事をするそうだ。」
「素敵ですね。
家族でゆっくり食事をして下さい。」
「鍵を閉めてから寝るんだぞ。」
「もぅ、子供じゃないですよ。」
「そうだな。クスクスっ
子供にあんなことはできないな。」
「なっ、もう、知りません。
切りますよ。」
「ああ、クスクスっ。」
いつも、和真さんは、
私を子供扱いして。
でも、今日は会えないんだなぁ
と、少し寂しくなりながら
クリニックが終わるまで過ごした。

晶さんは、終日面倒だと
ぶつぶつ言っていた。
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