変わる想いを貴方に捧げる
☆☆13☆☆

···覚えておいて


夜・・やはり・・
‥‥プチッ‥‥
「どういう事?
ただで、済むとおもうの?」
「わかってる、俺が全て悪い。」
「・・みそこなったわ。
お兄様・・覚えておいて!」
「ああ。」
晶は、言うだけ言って電話を切った。

「兄さん!!」
蒼真は、青い顔をしながら
和真に・・
「構わん。」
「だけど!!」
「嫌、俺が悪い。
鈴音の父上が言われることが正しい。」
「だけど、兄さんも知らなかったんだし。」
「知らなかったが、
彼女の態度で途中気付いた。
だから知らないでは、すまない
まして、二度目だ。」
「でも、どうするの?
このまま、鈴音ちゃん
諦めるの?
そんなこと兄さんにできるの?
前の兄さんなら
出来るだろうけど。」
「それはない。」
「なら!!
晶には、きちんと話した方が
いいよ。」
和真は、返事をせずに
窓から外をみていた。

蒼真は、こんな悲しげな
兄をみたことがなくて
どうしてよいか
わからなかった。

そして、自分も勝手に動いては、
行けないのだと。
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