変わる想いを貴方に捧げる

···鈴音の母・由奈



鈴音から電話で
「今日は、帰らずに晶さんのとこに
泊まるから心配しないで。
それと、由季斗と絢ねぇから
連絡あったり
私の居場所を訊ねてきたら
知らないと言って」
と、言うから
「泊まるのはわかったけど
由季斗君や絢ちゃんにいないと言うの?
まあ、鈴音が言うんだから
何かあるんだろうけど。
貴女、大丈夫なの?」
「うん、ありがとう。
ごめんね、ママ。」

今まで、そんな変わった事を
言うことは一度もなかったが
鈴音の事だから
考えがあると思った。

その日 何度か絢ちゃんから
連絡あったが
「ごめんね、まだ帰ってないのよ。」
と、伝えていた。
由季斗君からも連絡があっていた。

その夜に
鈴音の職場の先輩である晶さんから
電話があって
「鈴音を今晩泊めますので
心配しないで下さい。」
と、言われた。
「鈴音に何かあったのでしょうか?」
と、訊ねると
晶さんは、簡単に話をしてくれた。

話を聞いて絢ちゃんにも
由季斗君にもなぜ、
鈴音を傷つけないと行けなかったのかと
怒りがわいたが
それより、鈴音が心配だった。

だが、私が立ち直らせます
と、晶さんが言ってくれたから
晶さんに任せ

ここにしばらく戻らない方が
良いと思い私のお店の二階に
空き部屋があるから
そこにいたら
と、伝えてもらった。
< 8 / 131 >

この作品をシェア

pagetop