妖怪師匠と優雅な時間
「さっきから屋敷の周りをうろついていて」

「大変綺麗なハチワレですね」

「いや、まあそうですけど
大丈夫なんですか、いても」

「まさか、こんな屋敷に
僕ひとりきりですからね
猫の一匹くらいなんてことないです」

「師匠は妖怪の一匹や二匹も
どうってことないですからねー」

「…まあそうですけど
稲荷さんは大丈夫ですか」

「見るのは好きなんですけど
どうにも嫌われる体質みたいで
わたしは好きでも猫がわたしを嫌うのです」

師匠の目が光る

「…うーん
狐と猫は相性が良いはずですけど」

…狐、きつね

「師匠…わたしは狐ではありません」

師匠はニコリと笑う

「立派な狐様が護ってくださっていますよ」

「またその話…わたしは信じませんよ」
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