あっちじゃなくて、俺のほう向いて。
「やっぱり外は寒いー…。」

「ちゃんと手袋しないからですよ…。先輩冷え性なんだから。」

「だって、忘れちゃったんだもん。」


はぁー、と手を息で温めているその姿が

小動物みたいで妙に可愛かった。


「……手、かしてください。」

「えっ…?」

「これであったかいでしょ。反対はポケットにでもつっこんどいてください。」


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