あっちじゃなくて、俺のほう向いて。
「…もし好きな人がいたとしたら、私は場所なんかどうでもいいけどな。」

「どーゆーこと?」

「一緒にいられるなら、どこでもいいってこと。」


私が言うと、そーゆーもん?と南美ちゃんは首を傾げた。


「例えばだけどさ、大掃除とかそーゆーめんどくさいことでも、好きな人とならしたいってゆうかさ…。」


"好きな人ってつまりそーゆーことだと思うの"

車のエンジン音にかき消されて

私のこの言葉に返事は返ってこなかった。
< 35 / 594 >

この作品をシェア

pagetop