あっちじゃなくて、俺のほう向いて。
そっか、と芳樹はお母さんのすぐ横に座って

眠っているお母さんの顔をじっと見ていた。


「……ね、百合ちゃん。」

「ん?」

「さっき、百合ちゃんは昔のお父さんに似てるって言ってたけど、芳樹はお母さんに似てるよ。」


芳樹に聞こえないように耳打ちすると

そうかなぁ、と百合ちゃんは首を傾げた。


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