あっちじゃなくて、俺のほう向いて。
「ちょっとよしくん!何のために来たのよー!」


カーテンが閉まっていることに気づいた百合ちゃんが、そう言ってこっちに顔を覗かせる。


「芳樹…?芳樹、来てるの…?」

「ばか百合、余計なこと言うなよ。」

「お母さんのこと心配できたんでしょ?それならちゃんと会いなよ!」


半ば強引に百合ちゃんは芳樹の腕を掴んで

カーテンの中に引き入れた。

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