冷徹上司と同居中
気持ちの整理がやっとついた。

櫻井さんが用意してくれたバスタオルで、体と髪についた水滴を取る。

そして、シャツをきる。

首にタオルを巻いて、リビングに向かった。

「ご迷惑かけてすみませんでした。」

「気にするな。俺もシャワーをあびてくる。話はそれからでもいいか?」

私の頭をポンポンとしながら聞く櫻井さん。

「はい!ありがとうございます。」

「悪いな。ありがとう。」

軽く微笑んだ後、シャワールームへ向かって行った。

穏やかさを全く感じないから、社内では冷徹上司だなんて呼ばれていたけど本当はすごく優しくていい人なんだな…

会社では見ない上司の優しさに少しドキドキしている。

それから数10分後。

「またせたな」

リビングに櫻井さんが入ってきた。
< 6 / 44 >

この作品をシェア

pagetop