冷徹上司と同居中
櫻井さんはいつも髪をびっしりキメているから気づかなかったけど、髪の毛あんなにサラサラなんだ…

それに見れば見るほど綺麗な顔…

「どうした?」

「いえっ!なんでもありません!」

「そうか、それならいいんだ。」

櫻井さんはキッチンからマグカップを2つもってきて、テーブルの上に置いた。

コトンッ

「温かいコーヒーだ。これで少しは温まるだろ」

「ありがとうございます…」

ゴク…ゴク…

「おいしいです。ほんとにありがとうございます…」

「よかった。それで、どうしたんだ?」

私は詐欺に騙された事や、家がないこと、結構ショックだった事をすべて話した。

「たかが家でそんなにショックうけてたのか?」

「たかが家?されど家ですよおお!!」
< 7 / 44 >

この作品をシェア

pagetop