拝啓、何億光年先の雨より
達哉は何か隠し事をしてる時、言葉を濁しまくるし苦笑いが多い。
本人は必死なんだろうけど、残念ながら見え見えだ。
良く言えば、素直なんだろう。
今までも、達哉が隠し事をしていることはあった。
そりゃ気になるけど、全部さらけ出す義理はないから俺も聞かなかった。
それが"暗黙の了解"になっていた。
達哉も、オレも。
ただ時間が経てば教えてくれた事もあるし。
今回もまぁ、そんな深く捉えなくていいだろう。
「…まぁ、そのうち分かるよ」
笑いながら言う達哉に「そっか」と返す。
俺は特に気にもせず、ただ今後はバス通学出来るんじゃね?とか
そんな淡い期待を抱きながら窓側から離れた。
「……嫌でもね」
そんな小さな達哉の声は、聞こえなかった。