口づけは秘蜜の味
食事が終わり店を出ると…
神上さんが少し歩かないか?と私の手を握って引いた
「はい…」
繋がれた手は何となく恥ずかしく、見ないように並んで歩く
先程より冷たくなった夜風の中、湿気の強い潮の香りが鼻をかすめる
「結構、こう言う海も…夜はキレイじゃないか?」
「はい…確かに」
歩いた所から見えた対岸には工場地帯の灯りがまるでライトアップされたお城のようにきらびやかだった
昼間は殺風景なのだろうけれど…
「キレイですね」
「ああ…たまに眺めに来るんだ」
婚約者の女性とですか?
そう聞きそうになったけれど、それは止めた
「独りでだよ…」
それなのにまた、心を読んだように答えられてしまう
「分かりやすいんだよ舞花は…」
「………」
どういうつもりなんだろう?
急に優しく名前で呼ばれて不覚にも心臓が跳ねる
婚約者から花束を投げつけられるような所を
口外しないでほしい?
そのために部下の私を抱いて誤魔化しているの?
望みはなんだ…とか言うの?
「あの、神上さん……」
「雅哉って…呼んでくれないのか?」
昨日あんなに可愛く…何度も呼んでくれたのに
大きな手が私の頬を撫で、キラキラとした瞳が私のしせんを縫い止めた
「呼んでくれよ…」
「……雅哉…さ…」
そこまで答えると
唇が強引に押し当てられて手が後頭部を支えた
何度も啄むように唇を食まれて
舌が頑なに閉じた口をゆるゆると開いて動き回る
「舞花……ほら、ついておいで」
「ん…」
唇を貪るように止まらない
息をする事も難しいくらいの口づけに
身体の力がまた抜けてしまう
神上さんが少し歩かないか?と私の手を握って引いた
「はい…」
繋がれた手は何となく恥ずかしく、見ないように並んで歩く
先程より冷たくなった夜風の中、湿気の強い潮の香りが鼻をかすめる
「結構、こう言う海も…夜はキレイじゃないか?」
「はい…確かに」
歩いた所から見えた対岸には工場地帯の灯りがまるでライトアップされたお城のようにきらびやかだった
昼間は殺風景なのだろうけれど…
「キレイですね」
「ああ…たまに眺めに来るんだ」
婚約者の女性とですか?
そう聞きそうになったけれど、それは止めた
「独りでだよ…」
それなのにまた、心を読んだように答えられてしまう
「分かりやすいんだよ舞花は…」
「………」
どういうつもりなんだろう?
急に優しく名前で呼ばれて不覚にも心臓が跳ねる
婚約者から花束を投げつけられるような所を
口外しないでほしい?
そのために部下の私を抱いて誤魔化しているの?
望みはなんだ…とか言うの?
「あの、神上さん……」
「雅哉って…呼んでくれないのか?」
昨日あんなに可愛く…何度も呼んでくれたのに
大きな手が私の頬を撫で、キラキラとした瞳が私のしせんを縫い止めた
「呼んでくれよ…」
「……雅哉…さ…」
そこまで答えると
唇が強引に押し当てられて手が後頭部を支えた
何度も啄むように唇を食まれて
舌が頑なに閉じた口をゆるゆると開いて動き回る
「舞花……ほら、ついておいで」
「ん…」
唇を貪るように止まらない
息をする事も難しいくらいの口づけに
身体の力がまた抜けてしまう