極上男子っ!?
「悠亜ー?」
昼休み、私水森ひなこはいきなり消えてしまった親友の千葉悠亜を捜していた。
あんまり1人で第二校舎なんかうろつきたくないんだけどなぁ、とため息をつく。
私が通う涼宮高校は治安が悪い。
世に言う不良と呼ばれる生徒が多い学校だ。
第一校舎、第二校舎と分かれているうちの高校だが、第二校舎はいわゆる「不良たちの溜まり場」一般の生徒は怖がって近づこうとはしない。
喧嘩なんかしょっちゅうあるし、男子なんかみんな怖い。
本当に早く悠亜見つけて戻らないと…
そう思ったときだった。
ガシャンッ!
ものすごい音と共に目の前に机が飛んでくる。
なんでいきなり机!?
というか当たる…!!
当然避けれるわけもなく私は覚悟して目を瞑る。
けどいつまでたっても痛みはこなくて私は恐る恐る目をあける。
そこには男の子が机を支えていた。
茶色の髪と揺れるピアスが開いている窓からの風でなびく。
私はその姿があまりにも綺麗で一瞬見惚れてしまった。
「あっぶね…、おいお前、大丈夫?」
「あ、はいっ、ありがとうございます…」
男の子はそう、と呟いて机をどかした。
それから面倒くさそうに頭をかくと私を見た。
「あー…さっさと逃げた方がいいと思うぜ」
「え?」
「つってももう手遅れか…」
なんのことか尋ねようとすると
「おいおい、こんなとこに彼女なんか連れてんのかよ櫂」
低い声と共に何人もの男子たちが私と櫂と呼ばれる人を取り囲んだ。
櫂くんは隠すように私の前に出る。
「こいつは関係ねぇよ、手出しすんな」
櫂くんの言葉に真ん中に立つ男の子が嘲るように笑った。
「隠すなよ、心配しなくてもお前をつぶした後でたっぷり可愛がってやるって」
そう言って男の子が私を見た。
その目つきの鋭さに思わずびくりと体を震わせる。
櫂くんは軽く舌打ちをすると私を見た。
「おい、逃げるぞ」
「逃げるってどうやって…」
戸惑いを隠せない私に任せとけ、と言うと櫂くんは
「龍、天!」
そう叫んだ。
昼休み、私水森ひなこはいきなり消えてしまった親友の千葉悠亜を捜していた。
あんまり1人で第二校舎なんかうろつきたくないんだけどなぁ、とため息をつく。
私が通う涼宮高校は治安が悪い。
世に言う不良と呼ばれる生徒が多い学校だ。
第一校舎、第二校舎と分かれているうちの高校だが、第二校舎はいわゆる「不良たちの溜まり場」一般の生徒は怖がって近づこうとはしない。
喧嘩なんかしょっちゅうあるし、男子なんかみんな怖い。
本当に早く悠亜見つけて戻らないと…
そう思ったときだった。
ガシャンッ!
ものすごい音と共に目の前に机が飛んでくる。
なんでいきなり机!?
というか当たる…!!
当然避けれるわけもなく私は覚悟して目を瞑る。
けどいつまでたっても痛みはこなくて私は恐る恐る目をあける。
そこには男の子が机を支えていた。
茶色の髪と揺れるピアスが開いている窓からの風でなびく。
私はその姿があまりにも綺麗で一瞬見惚れてしまった。
「あっぶね…、おいお前、大丈夫?」
「あ、はいっ、ありがとうございます…」
男の子はそう、と呟いて机をどかした。
それから面倒くさそうに頭をかくと私を見た。
「あー…さっさと逃げた方がいいと思うぜ」
「え?」
「つってももう手遅れか…」
なんのことか尋ねようとすると
「おいおい、こんなとこに彼女なんか連れてんのかよ櫂」
低い声と共に何人もの男子たちが私と櫂と呼ばれる人を取り囲んだ。
櫂くんは隠すように私の前に出る。
「こいつは関係ねぇよ、手出しすんな」
櫂くんの言葉に真ん中に立つ男の子が嘲るように笑った。
「隠すなよ、心配しなくてもお前をつぶした後でたっぷり可愛がってやるって」
そう言って男の子が私を見た。
その目つきの鋭さに思わずびくりと体を震わせる。
櫂くんは軽く舌打ちをすると私を見た。
「おい、逃げるぞ」
「逃げるってどうやって…」
戸惑いを隠せない私に任せとけ、と言うと櫂くんは
「龍、天!」
そう叫んだ。