恋にはならないわたしたち
現地解散した後、車を出した途端瑞穂は生理的欲求をおぼえた。幸い駅が見え、ロータリーに車を止めてコトを終えると入れ替わるように真っ青な顔をした三池が男子トイレに駆け込む。
やっぱりか・・・・・・。
駅を見回してもさっき電車が出たばかりのようで同期は誰もいない。
駅員に救急病院の場所を尋ね、自販機で水を買い、三池がトイレから出てくるのを待つ。
暫く待って出てこなかったら駅員さんに様子見に行ってもらおう。
10分ほど待っただろうか、三池がトイレから出て来た。顔色は悪い。
病院に連れて行き、家まで送って着替えさせて寝かせた。
今は何も食べたくないだろうけど、目が覚めたらお腹が空いてる?
お粥って米から?一旦炊いてご飯にしてから?
瑞穂は今までずっと実家から出たことがないので家事は母が全部やってくれる。
終わってるよなあ・・・。
自分の情けなさに嫌気がさしながら、三池の家の鍵を持ってコンビニに行くことにする。