冷たい君の不器用な仮面








……なのだけど







全くダメじゃん、私







笑顔にさせるどころか迷惑をかけて、勝手にお見舞いに行って、愚痴をさんざん吐いた挙句、いきなり怒って走り去る始末。






これじゃあただのめんどくさい奴だよ。







今のレイにとっちゃあ私は本当にただの有害な部外者で。






レイからしたら、私なんかとはもう関わりたくないだろう。






あの冷たい態度だって、周りから見たら普通の対応だ。






たいして可愛くもなく、特徴だってない。








なんにもレイにあげれてないし、貰ってばっかり。






そんな私の、どこにレイのそばにいる権利があるのだろう。







私は胸元の服をグッと掴んだ。






__……もう、レイと関わるのはやめよう







それが今のわたしが唯一できる、レイにしてあげられる事だ。






バーにもしばらく顔を出さないようにして、レイたちがいそうな場所はなるべく避ける。







……本当はもう少し、レイのこと知りたかったけど。








そんなワガママは言っていいものじゃない








…………私はレイにとってただの迷惑な部外者なんだから。






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