冷たい君の不器用な仮面
「りょーうなちゃんっ」
「っうわ?!」
私は突然背後からした声に、体を飛び跳ねらせる。
「こんな所まで来ちゃってさー追いかけるの超大変だったんだからね?」
そう言いながら、私が振り返るよりも早く私の横の地面に座る瀬戸くん。
「…頼んでないし…」
私はまた腕に顔を埋め、小さくつぶやいた。
__何で私のためにこんな所まで来るの
……ちょっと嬉しいとか思っちゃうじゃん
私はそれが悟られぬよう、先教室帰ってて、と瀬戸くんに言った。
が、瀬戸くんは何で?と首を傾げただけで、ここから立ち去ろうとしない。
私はハアッとため息をつき、瀬戸くんのことは諦め目をつぶった。
……きっと瀬戸くんは私と太陽の会話を聞いてたんだ。
だって一緒に教室に向かってたんだもん。教室に入るタイミングもほぼ同じだ。
_まあ、聞こえてない方がおかしいよね
私は自分の幼稚さを瀬戸くんまでにも知られたことで、また一段とへこむ。
苦手なタイプだけど、いい人だってことはこの3日間で分かってるから、そんな人に子供だって思われるのはやっぱり嫌だ。
__馬鹿にしてくるのかな
__笑いに来たのかな
……どっちにしろ嫌だな