冷たい君の不器用な仮面
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「……なーんかいい事でもあったのかよ?」
「……ふぇ?へへっ。ふふ…ふふ」
「………キモいぞ、おい。」
太陽が横の席から冷たい視線を私に送ってくる。
それでも私はニヤけるのを止めることが出来ない。
なんでかって?
…そんなもん…__
つい昨日レイたちにあんなこと言ってもらったからに決まってるじゃん!!
一緒にいなくちゃいけない……かぁ…うふ…ふふふふ……
思い出すだけでニヤけてしまう……
だってしょうがないでしょ?!こんなことあのレイに言われたら、嬉しいじゃん~キモくなっても仕方ないよね!
それに、これからまたバーに行ってもいいんだよ?
あの、どこよりも居心地の良くて暖かいバーに。
バーに行くことが出来るってことは、当然ユウやマスターにも会えるわけで。
二人は、私の仕事のことを知っているし、何よりも心を許して話すことができる。
そんな2人にも会えるバーの存在が、どれだけ私にとって心の支えになることか。
悩みを何でも言える人がいてくれるって言うのは、凄く凄く強い。
太陽も、私の大きな支えになってくれている。……でも、私の秘密を全て知っているわけじゃない。
だから、何もなさかもさらけ出して悩みを話すことはできないんだ。
__でも、ユウやマスターは違う
初めて、自分から私の言えない秘密を話した。
まあ、ユウに聞かれたのは予想外だったんだけどね。
それでも二人は受け止めてくれるだけじゃなく、心配して手を差し伸べてくれた。
今でも、そんな2人には凄く感謝してるんだ。
__……でも
ひとつ、引っかかることがある。
それは……
__……レイにだけ、私の秘密を話してない……こと