冷たい君の不器用な仮面






話したくないってわけじゃない。






マスターやユウに聞いてもらう前は、絶対に知られたくないって思ってた。







…でも、変わったんだ






マスターやユウが、当然のように私を受け止めてくれたから、話してもいいのかなって、そう思えるようになった。







……でも






やっぱり心のどこかで『怖い』って思ってしまう自分もいて。






レイが私の夜の仕事を知ったからって、差別するとは到底思えないし、逆にマスターやユウのように心配してくれると思う。








……それでも…それでも知られたくない






こんな仕事をしてる自分に、少しでも失望して欲しくない







__そんな気持ちがジワジワ迫ってきて、どうしても自分から話す勇気が出ないんだ。







だから、いつか。






いつか、機会があったら話そう。







その時は、ちゃんと、ちゃんと言うから。








……だからごめん、レイ。







もう少しだけ、待ってて……





< 229 / 298 >

この作品をシェア

pagetop