冷たい君の不器用な仮面
「なんだ何だ。次は深刻そうな顔かよ。お前最近顔おかしいぞー?」
太陽が私の表情をみて、眉をひそめる。
「顔がおかしいって……ちょっと失礼じゃない?!」
私はそんな太陽をキッと睨み、そっぽを向いた。
すると太陽は苦笑して、
「…いっそがしい奴だな~ほんと」
と肩をすくめた。
ふーんだ。女の子にそんなこと言う太陽が悪いんですよ~
私は太陽に背を向け、わざと怒ったようにふんっと声を出す。
……って私…子供か
すると、太陽は悪いと思ったのか『ごめんって~機嫌直せよ』と軽く謝ったきた。
それでも私は振り向かない。
1回子供になっちゃったんなら、もうとことん子供でいてやろうじゃないか…!
「おーい涼那?」
「………」
もう完全に開き直って、太陽を無視する私。
するとそんな私に痺れを切らしたのか、太陽ははあっとため息を付いた。
「あーあっ。そーんな態度俺に取っていいのかよ~?昨日、カフェに置き去りにしたくせに!!」
「…………ぁっ、そうだった!!!」
瞬間、私はバッと太陽の方を振り向く。
そ、そういえば…私昨日、レイのいる病院に行く前、太陽をカフェに一人残して飛び出しちゃったんだった…!
レイたちの件ですっかり忘れてたよ……てへ
……とか開き直るとこじゃないわココ!置き去りとか私がされても相当嫌だし、ちゃんと謝っとこう…
「そ、その事については誠に申し訳なく思っておりまして__……」
「__おかげでお前が頼んだ分のもんもぜーんぶ俺が食べるハメになって?そりゃあもー大変だったなあ」
太陽が私の言葉を遮って、もう1度盛大にため息をこぼす。
……これ、相当根に持ってるやつだ…
「ご、ごめん……!お金もちゃんと払うし…あのえっと…とりあえずほんとにごめんん……!!」
さっきの態度とは裏腹に、小さく縮こまる私。
太陽はその瞬間、コレ使えるな…と小さく呟いた。
が、パッと表情を変え足を組んで椅子に座り直す太陽。
そして縮こまる私を見下ろしながら口を開く。
「まあ、まあ!俺は優しいから今回のことについては許してやろう。感謝したまえ」
「ははーっ!太陽様!」
ふんぞり返る太陽に、私は深くレイをする。
これで昨日のことをむちゃくちゃを許して貰えるならば!土下座でもなんでもする……!
……出来ればしたくないけど!
「…え、何してんの?」
……するとそこでタイミングよく瀬戸くんがコッチを不思議そうな目で見ながら近づいてきた。
「…っ瀬戸くん…」