冷たい君の不器用な仮面
「__てかさ、最近なーんかゴタゴタしてるよなぁ。うちのクラス」
「オレもそれ思った!」
「お前ゴタゴタの中心部なんだけど」
「え?どこら辺が?」
「はっ?!存在自体ゴタゴタだ__……」
「あっのっさぁ!!!」
バンッ
箸を手に、机を叩いて立ち上がり、2人を見下ろす私。
「なんで『いつものメンバー』みたいに普通に私んとこ集まってくるかなぁ!!」
お昼の時くらい、女子の友だちと一緒に食べたいんですけど?!
なんか最近瀬戸くんがくっついて来てたから、友だち遠慮して誘ってくれなくなっちゃったけど!
「えー?なんでダメなの?」
「迷惑だからだわ!!!」
「俺はいいだろ?涼那」
……まぁたまに一緒に食べてるし…
「太陽は許す!!」
「なんでオレだけダメなの?!」
ショックを受けてしょんぼりと縮こまってしまった瀬戸くん。
チャラい上に女子(主に派手系)の視線が怖いからだよ!
何この人自覚してないの?!
「あんた顔だけはいいんだから行動に注意してよね!私いじめられちゃう」
「いじめ……?!そんなのオレが守るし……」
「そういう言動とかが原因になるんだって!!」
私ははぁはぁと息を切らしながら瀬戸くんを睨む。
てかここ教室なんだからデカい声出させないでよ!
「もー、涼那ちゃんは心配しすぎだよ!このクラスのみんなはそんなことしないよ?ねー!!みんな~」
「きゃー!うんしないよ竜騎くーん!」
「ヤバい今日もかっこいい~」
「手振って~!……っきゃあー!」
瀬戸くんが手を振ると、いつものように黄色い歓声が上がる。
……毎日同じことやってて、よく飽きないなクラスメートの女子たちよ…
イケメンなら軽くても爆弾発言する奴でもなんでもいいのか!
……って、なんかギャラリー増えてない?!
教室のドアから顔を出してきゃあきゃあ騒いでる女の子たちまでいる。
お、恐ろしい……
いつの間にこんな知名度上げてたんだか……
改めて瀬戸くんの人気&チャラさを実感した。
___ガタッ
……?!
「……うるせぇ」