冷たい君の不器用な仮面
レイが突然立ち上がり、不機嫌そうな顔で教室から出ていく。
またもや、シーンと一瞬で静まり返る教室。
……うーん。レイの一挙一動はここまで影響あるとなんかに使えそうだな…
「……えっ、ちょっと待って……!今のって__っ」
廊下にいた女子が、レイの後ろ姿を見てヒソヒソと話し出す。
「うん!見たよね……?!間違いじゃないよね!?」
「……今のって、もしかして……っ」
「__……っあの成瀬くん?!?」
「「「きゃーーー!!」」」
誰かが発した一声で、大きな歓声が巻き起こる。
……うわぁ。もう収集つかないな、コレ。
なんだ?!と、隣のクラスから先生まで出てきてしまった。
ていうか、まだレイが登校したこと全クラスに伝わってなかったんだ。
うーん。やっぱりレイの人気っぷりも揺るぎないかぁ……
このクラス、ヤバいかも。
手を取り合って興奮している他クラスの女の子達。
まあ、レイはイケメンの中でも確かに頭一つ抜けてるもんね。
こうなるのもしょうがない!
私はそんな女子達を横目に、また弁当に手を付け始めた。