冷たい君の不器用な仮面





それに気が付き、またそちら側に回ってやろうと思ったが、やっぱり辞めた。





……だって、また寝返りされたらまた繰り返して…ってループになりそうだもん…





私は仕方なくレイの背中側の椅子に座った。






すると、レイはそのまま話し出した。





「……運んでくれたのは感謝してる。お前がいなかったら、あのまま倒れて騒ぎになってたかもしれねェ」





「……?ど、どういたしまして…」





なんだ突然!てか今さら!







…って、…え………感謝してくれてたの?





態度に微塵も出てなかったから気が付かなかったよ!





「……………。」







「………え、うん。それで?」





私はレイの背中に向かって続きを尋ねる。






「…………。」






……?なんで急に黙って……__







不思議に思って、様子をみるために立ち上がった

瞬間







「……何でもない」






と小さく呟いたレイ。






………え





えええええ………







ここで終わり?ちょっと、絶対まだ言うことあったでしょ!






「ないわけないよね?言ってよ」





「……なんであるって言いきれんだよ」






「いや…この状況は誰でも思うから」






「…………。」






「無視?!」





ちょっと、掴めないにもほどある……!






< 264 / 298 >

この作品をシェア

pagetop