冷たい君の不器用な仮面
それに気が付き、またそちら側に回ってやろうと思ったが、やっぱり辞めた。
……だって、また寝返りされたらまた繰り返して…ってループになりそうだもん…
私は仕方なくレイの背中側の椅子に座った。
すると、レイはそのまま話し出した。
「……運んでくれたのは感謝してる。お前がいなかったら、あのまま倒れて騒ぎになってたかもしれねェ」
「……?ど、どういたしまして…」
なんだ突然!てか今さら!
…って、…え………感謝してくれてたの?
態度に微塵も出てなかったから気が付かなかったよ!
「……………。」
「………え、うん。それで?」
私はレイの背中に向かって続きを尋ねる。
「…………。」
……?なんで急に黙って……__
不思議に思って、様子をみるために立ち上がった
瞬間
「……何でもない」
と小さく呟いたレイ。
………え
えええええ………
ここで終わり?ちょっと、絶対まだ言うことあったでしょ!
「ないわけないよね?言ってよ」
「……なんであるって言いきれんだよ」
「いや…この状況は誰でも思うから」
「…………。」
「無視?!」
ちょっと、掴めないにもほどある……!