冷たい君の不器用な仮面
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「……レイ、大人しく休んでるかな」
レイの病院に向かう途中に、1人ぼんやりと呟いた。
強制送還されたって聞いたから、きっとすごい不機嫌なんだろうな…
あんな傷負って、昨日平然と学校に来るなんて……凄いよ。いや、尊敬はしないけど。
空は朱色に染まり始め、日が山の間に沈んでいく。
……そんな綺麗な空を見つめながら、私は歩いた。
……コツ、コツ…
綺麗で静かな空間に、私の足音だけが響く。
……コツ、コツ、ココツ……
__?
……コツ、ココツ、コツ……
__あ、れ?なんか………
……コツ、ココツ、コツ……
この空間って
この雰囲気って
この__……
……コツ、ココツ、ココツ……
足音のずれる音って……!