私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)

「お似合いだよねー」

「いーつ告白するんだか」

「え?」

こそこそと話す言葉に耳を疑う。

…2人ともそんな関係なんだ?華さんたちを見ると確かにお互いに遠慮なんてないような関係に見える。

…ふと、男の子が成夜の姿に重なったような気がして目を擦る。

もう一度顔をあげると先程までと変わらない、華さんと男の子が並んで歩いていた。

「彼氏いいなぁ」

「あんたは彼氏いるでしょうが!」

「同級生ならこういう思い出も共有できるのにぃ!」

盛り上がる2人にそんなもんなんだなぁと思いながら足を進める。

彼氏とか、彼女とか、分かってるけどそんなに望んでない。

私が変なのかな?

そんなことを思っていると、いつの間にか男子たちも話に加わっていて、なんだか盛り上がってる。

それを傍目に建造物を見つめていた。
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