私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)

顔を上げると、すぐ目の前にあった季龍さんの顔。

ちょっと背伸びをしてみれば、簡単に重なった距離。

すぐに離れて、呆然とした顔の季龍さんに笑って見せた。

季龍さん、やっぱり私から動くの慣れてないからすぐにびっくりしちゃう。

…私だって、季龍さんに突然されるとびっくりするんだから、お返しだ。

我に返った季龍さんは軽く睨んでくるけど全然怖くない。

むしろかわいいなんて、思ってしまうんだ。

「お前、帰ったら覚えてろよ」

「嫌です」

「寝かせねぇ」

…それは、困ります。

ごめんなさいと素直に謝るけど、季龍さんは帰ったら楽しみだな、なんて…。

煽りすぎたみたいです。

少し反省するけど、季龍さんが傍にいてくれることが嬉しい方が強くてあまり後悔してない。
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