私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)

「いいの?ダメなの?」

「…1人で盛り上がってれば?」

冷たくそう突き放してパラソルの下から出て行く。

別に証拠がある訳じゃない。

確かに部屋を出た事実はあるけど、他に私が4階に降りたことを見てた人がいると決まった訳じゃない。

賭けだけど、あんな人のために時間を使いたくない。

追いかけてくる様子がないことを確認して、どこに行こうか迷う。海に入るのは嫌だし、だからと言ってまた1人でいたら絡まれるかもだし…。

そこでハッとひらめいて先生の姿を探すと、あっさり見つかる。ささっと近くに行って体調が悪いと嘘をついてそそくさとホテルに逃げた。

そうだよ。部屋の中に籠ってしまえばよかったんだ。

ちょっともったいない気もしたけど、身の安全には変えられない。
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