医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛


「やめろ、そんなプロ式じゃないから」

「いやいやいや! 普通に売ってるやつと同じですし。すごい……」

「そこまで褒められるとは思ってなかったな」


そう言った天笠先生は、病院で見るクールな表情を忘れてしまいそうになる、照れ臭そうで、どこか可愛い笑みを浮かべていた。

そのギャップにキュンとしてしまったのを隠して、「いただきます」と手を合わせる。

先生は謙遜していたけれど、パン作りが趣味だという先生のパンは、やっぱり専門店で買うようなクロワッサンだった。

周りはサクッとしていて、中身はふんわり。

いたただくたびに感動を口にしていた私を、天笠先生は「大袈裟だ」と笑っていた。


「でも先生……そうやって、すごく笑うようになってくれましたよね」


気付けばいつのまにか、こんな風に笑ってくれるようになっていた。

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