医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛
「あ、えーと……」
「えーと?」
困る私の言葉を繰り返し真似する天笠先生の笑みは、どこか意地悪さも含んでいるように見えてくる。
主張し始めた心拍に戸惑いを隠せず俯いた時、頭上にある大きな手が首の後ろへと降り、引き寄せるようにして先生の腕の中へと導かれていた。
自由なもう片方の手もふわりと私の背中に回されて、完全に先生の腕の中に収まってしまう。
驚いたように一気に跳ね上がった鼓動が痛いくらいに鳴り響いていたけれど、私を包む先生の腕を、密着した胸を、押しのけて逃れようとは一切思えなかった。
「帰したくないと言ったら、困るか」
「えっ……」
先生、それは、どういう意味でしょう……?
私が言葉に出して聞くよりも先に、先生が口を開いた。
「好きだ」